こんにちは、ゆーたすです。
「Creator’s Talk」第2弾です。
この企画は主にゲーム系のクリエイターの方々に、クリエイティブに対して
どんな想いを持っているのか、どんなことをしたいのかなど
いろいろインタビューしてみたいと思います。
今回のゲストは、おなじみ「Hyuji」さんです!
Hyujiさん
@dj_hyujiさんをフォロー
RTTF Recordsサイト
Hyujiさんは、「RTTF Records」のリーダーとして
国内外問わず多数のサウンドクリエイターとのコネクションを持ち
魅力的なコンピレーションアルバムを制作されている、今大注目すべきクリエイターの一人。
「ちくたくコンチェルト」では、メインテーマ楽曲を制作いただき
同作品の楽曲のハイクオリティなマスタリングや楽曲公募選定を担当されております。
今回はskypeチャットでやりとりをしたものから抜粋して、会話形式でお送りいたします!
小学生のときはどんなことをしていたか
Hyuji(以下H): ゲームばっかりやってました(笑) パソコンを触り始めるまでは本当にゲームぐらいしかやること無かった気がします(笑)
U-TAS(以下U): とくになにしてました?やっぱりFF8?
H: FF8もやりましたよ!でも一番多かったのは任天堂のゲームですね~。うちは基本的にお小遣いっていう制度は無くて、その代わりゲームとかは親に全部買ってもらってたんですが、自分で欲しいと言ったゲーム以外でも買ってきてくれるゲームは何故か任天堂のものが多かったですね。
H: そしたら当然自分にとって一番親しみがあるのは任天堂のゲームになって行くわけで、ねだるゲームも任天堂のものが多かった気がします。
U: そうだったんですね。ひゅーさんの任天堂ゲー話は意外とした覚えなかったなあ
H: 語らせたら止まらないですよ(笑)
U: 特になにをしゃべりだすとヤバイですかw
H: 今は環境が無いのでもう家庭用のTVゲームはやってなくて携帯用ばかりなのですが、最近だったらスマブラ3DSとマリオカート7ですかね。
H: 凝りだすと止まらないので、スマブラ3DSはフィギュア全制覇、マリオカート7はオンライン対戦のレートが15,000行ってます。プレイしてる人ならそれで相当やり込んでることは分かってもらえるかと思いますが。
U: マリカWiiのゴールドハンドルよりさらにすごそう。
H: マリカWiiはこの前U-TASさんの家でやらせて頂いた時が初プレイでしたが、本当に楽しかったです!
H: やっぱり携帯ゲーム機とは勝手が違うので凄く下手でしたけど(笑)
U: またにぎやかやりたいですね
仲間とゲームをやったり作ったりして過ごせたら楽しいよなあ〜
H: そういう意味では、ちくたくコンチェルトはみんなでワイワイ作品作りが出来て凄く楽しいですよね。
ゲーム作りもやってみたかった
U: ってききました、挫折しちゃったんですよね
H: そうですね、元々はゲーム業界行きたくて、でも親が「お金は出せないしすぐに就職しないならバイトも許さない」とのことで、それでもどうしてもゲーム業界目指したくて「新聞奨学生」という制度を利用してゲームの学校に行ったんですが、新聞配達をしながら学校に行くというのはやはりそんなに生易しいものでもなく、学校辞めちゃいました。
U: 新聞奨学生ってとにかくブラックなイメージが…
H: 一度契約したら辞めた途端全額返済しなきゃいけないから辞められないし、ブラックですね~(笑) 一緒に働いた人達にはお世話になったとは思ってますが、僕は酷い時期で一ヶ月の大半を電話番させられていて「2時半朝刊出勤→9時から学校→14時半夕刊出勤→20時から電話番は無理だろ!」って思います(笑)
H: そういうことなので、学校辞めた後も新聞配達だけは続けてましたが。
U: (゚Д゚)
H: これから進路を決める人達には「新聞奨学生だけは絶対止めとけ!」って言いたいですね!
U: ぼくの知り合いにも専門+新聞いましたが、地獄だったようで。
U: プログラミング難しいというよりはそっちで挫折…?
H: いや、でも半分はプログラミングも理由ですね。
H: そんな生活してた上に完全に授業についていけなくてモチベガタ落ちしてしまったので足が学校まで行かなくなって、それからはずっと空いてる時間は寝てました。新聞配達の仕事だけしてるのと同じ状態ですね。
H: お金をドブに捨てた感は半端無いですが、まあ、人生の授業料だと思えばいいかなと…(笑)
H: ただ、元々地元は岡山で、新聞奨学生の制度使ってその学校に行くなら東京になる、ってことで上京したんですが、そこで音楽関係の交友が凄く広がったし、音楽は割と自分にとっては自然に出来ることだったので今も続けてるし、音楽活動を本格的にやることになるキッカケは上京だったので、「時間」は無駄になってないと思いますが。
ダンスミュージックとの出会い
U: それで今は一転、でもないですが 音楽を本気で求めるようになってきましたね
U: ダンスマニアにはまったのってひゅーさん暦としては結構新しいんですか?
H: ダンスマニアにははまったのは中2ぐらいですね。14歳ではまったものは一生ものになるとかどっかで見たことあるんですが、まさにその時期だし本当にそうなんだろうな、って思います(笑)
U: ダテに中二病ってわけじゃないですねやっぱり
U: 中2のときはまってたものなんだろ
U: ぼくは人生=ゲームなんで中2とか関係なかった!
H: (笑)
U: ダンスマニアにふれたきっかけとかあります?
U: あっ、いわずもがなDDR
H: そうですね!恐らく僕に限らず大半の人はそうなんじゃないかな?って思います。
U: 「音楽ゲーム」の功績は本当に大きいと思います
H: ですね~。DDRに触れたのは小5ぐらいだったと思いますが、
U: 音楽に限らず、世間の関心を集めるゲームっていうのにはとても興味深いなと
U: 最近だと艦隊とか刀剣とかもw
H: それまでは音楽には全然興味無くて、でもゲームっていう媒介を通じて音楽に興味を持つことが出来ました。
H: 何かをキッカケに別の何かに興味を持てるのっていいですよね。ダンスマニアにアニメのリミックス盤があって、アニメ雑誌とコラボしてたんですが、
H: そこの編集の人がブックレットで「スーパーロボット大戦のように、色んな作品の曲が入っているこのCDで知らないアニメにも興味を持ってもらえたら良いなと思っています」というような旨のことを書いていて、凄く感銘を受けた記憶があります。実際、僕自身それで知らなかったアニメに興味を持ちましたから。
U: 趣味の幅がひろがっていけるメディアっていいですね。そういうコンテンツも目指してみたいもの。
H: そうですね~。ゲームはマルチメディアなんで、色々とそういったことが出来る可能性は大いにあると思います。
イマジネーションの源泉
U: ひゅーさんの楽曲のインスピレーションとかイマジネーションとか、どんなところから発生するんでしょうか
H: 先ほど話したようにゲームっ子だったのでそれが影響してか、何かの場面・情景を想像してそこからイメージを膨らませていくことが多いかなと思います。
U: タイトルの付け方とかにもすごくこだわりありますよね。
H: そうですね、全くこだわりが無い人なんかもいますし、それはそれで良いと思うんですけど、自分は曲調とタイトルをしっかり一致させて聴き手に伝えたいですね。
H: タイトルに遊び心を持たせるのも結構好きです。ちくたくだと「Shiny Journey」は韻を踏んでますし、RTTFからリリースした曲だとアナグラムで「Beast Beats」とか「Earth Heart」なんて曲があります。
U: ひゅーさんの曲は情景をモチーフにしてるから
曲名ふせてタイトルあてゲームやったら楽しそうw
U: 一番ニュアンス近かった人が勝ち
H: あー!面白そう!(笑)
H: どういうタイトルが出てくるのか凄く興味があります(笑)
U: wwwww
U: それが今後のヒントになったらおもしろいなあ
RTTFが目指すもの
U: RTTFメンバーや作品数がますます増えて勢いも増していることと思いますが、
今後どんな目標や目的もって活動するとかありますか?
H: やっぱり目標はダンスマニアですよね。聴いても踊っても楽しい音楽、というのが理想かなと思っています。
U: 海外アーティストの誘致など積極的で評価も高いですし、RTTFがこれからのメインストリームの一つとなっていくのが楽しみです!
U: ひゅーさんがどれほどのスケールの野望をもっているかはわかりませんがw
H: 自分がDJやっていることもあって、クラブ界隈の人達との関わりが多くて、その中には凄い人達もいるのですが、やっぱりクラブシーンで本格的にやってる人達はあくまでクラブに向けてだけ音楽を発信していますからね。もちろんそういった方々の存在も大事ですし、そこに情熱を持ってやってるのは素晴らしいと思うと共に尊敬しますが、
H: 一方でそこへの橋渡しが出来るような音楽をやっているところはまだまだ少ないと思うのでそれなら自分がやるべきなんだろうなとは思っています。僕がダンスマニアにそうしてもらったように、ね。
H: 自分のやりたいことでもありますしね。だったら迷う理由も無いわけで。
H: ここまで来たら、行けるところまで行ってみたいとは思いますね!
U: クラブミュージック(一般的にはテクノでひとくくりにされてそうな領域)ってまだまだマニアな感じですし、カジュアルさのアプローチをしていくってかんじでしょうか
H: RTTFの作品を聴いてくれている方々はそれこそ音楽ゲームなんかでそういった音楽に触れる機会は多いような気がしますが、そこからクラブにも足を運びたいと思ってくれたら最高ですし、そのために分かりやすい感じには確かにして行きたいですね。
H: ただクラブミュージックってシンプルな方が盛り上がれるので、丁度良いラインを模索して行くのは凄く大変だなとは思っていますが。ただ、今RTTFに協力してくれている方々はその辺のさじ加減が素晴らしく、まさに「聴いてよし!踊ってよし!」という感じで助かっていますし聴いていてテンションが上がります。
U: ちくたくも、音楽ゲームが出しがちだったサイバー感やアーケード特有のハードルを下げたいという目的が一つあったので、にているかもしれません。
好きなものがはやるとうれしいですし、これがクリエイターの生きる目的の一つなのかもしれない…!
H: あと最近はクラブミュージックとは違うジャンルも収録し始めているので、逆にクラブミュージック好きな人が普段聴かないようなジャンルにも触れる良い機会になれば素晴らしいなとは思っています。
U: …と言った感じで、しめてみようかと思います
お互い面白いことやりつつ頑張って行きましょう!
まとめ
ダンスマニアに大きな影響を受け、その魅力を広く伝えたいその熱意が伝わってきました。
RTTF Recordsがクラブミュージックの新時代を開拓していく、そんな未来が見えるようです。
クリエイティブに大切なのはなによりも熱意。このアツい気持ちが世界にモノをもたらしていく。
ぼくもそんな気持ちを忘れずに、モノづくりに励んで行ければと思いました。