ごあいさつ

「音ゲーマーの集会所」をお楽しみのみなさま、こんにちは。
U-TAS(ユータス)と申します。
龍獣楽団というサークルで、スマホ音楽ゲーム「ちくたくコンチェルト」を提供しています。

今回はスマホとACの違いを比較し
音楽ゲーム全体として発展させることができる方法について考えてみたいと思います。

アーケードゲームとの違い

要素 スマホ AC
コスト  ?  100~200円
操作デバイス  タッチパネルのみ  筐体ごと
パフォーマンス
臨場感
とっつきやすさ

コスト

ACでは、おおむね1回プレイ3曲あたり100~200円とかかりますが
スマホではまちまちです。楽曲買い切り制か、スタミナ制になります。

操作デバイス

ACでは、ゲームごとに特徴的なデバイスが使用されることが多く、独特の操作を楽しめます。
スマホでは、タッチパネル操作のみに限られますので、ゲーム制の違いを出すのに工夫が必要です。

パフォーマンス

ACでは、筐体の中にパソコンOSが内蔵されていて、音ゲーアプリケーションのためだけに動くので、基本的にはハイパフォーマンスなプレイが楽しめます。
スマホでは、どうしても予期しない割り込みが発生したり、音声の扱いが得意でなかったり(特にAndroid)で、状況によっては満足の行くパフォーマンスが出せないこともあります。

臨場感

ACでは、充実したオーディオ機器が接続されており、没入感の高い音楽を楽しめます。
スマホでは、再生環境はよくなっていますが、さすがにACにはかないません。

とっつきやすさ

ACでは、遊ぶためにゲームセンターまで行かなくてはなりませんが
スマホでは、ダウンロードすればいつでもどこでも楽しめます。そのうえ大抵の場合、プレイ開始に大きなコストはかかりません。

スマホ音ゲーの強み

音楽的な体感においては、ACには到底かないそうにありません。独自のデバイスによる操作性、臨場感の高いサウンド、ハイパフォーマンスなゲーム体験…。
しかしスマホにおける最大の強みは、すぐにプレイすることができるとっつきの良さだと思っております。音ゲーを遊んでもらうのにゲームセンターに人を連れて行くのは大変ですが、アプリを紹介して遊んでもらうのはとても簡単です。

スマホ・ACそれぞれの役割

ざっくり言えば、AC音ゲーなら「斬新な音楽体験」、スマホ音ゲーなら「とっつきやすさによる音ゲージャンルへの興味の拡大」をそれぞれ担っていって欲しいなと思っています。ACとスマホを上手に連携させることにより、相互送客にも役立てられる可能性があると思います。
例えば、スマホで音楽ゲームとしての面白さを伝え、ACでハイクオリティな環境で楽しむためにゲームセンターへ…という流れを作る事ができるかも知れません。
スマホとACでデータを共有して、マルチプラットフォームゲーミングを実現したりもいいなと思います。ACでのプレイは、どうしても制限時間がつきまとい、楽曲を選んだりするのに悩んだりすることが少なくありません。スマホ側でプレイの準備をして、AC版では落ち着いてプレイを楽しむ…といった使い方も可能かも知れません。(特にB●MANI系でやってみていほしいなと切に思ってます。スマホによるギタ●ラの楽曲解禁とか、ミニゲームがちょっと面白くなかったですけど試みとしては面白かったと思うんです…)

音ゲーの発展のために

スマホとAC、お互いの強みにあったゲームを制作し、可能であれば連携をしていくことで、まだまだ音楽ゲームは盛り上がっていくことができるのではないでしょうか。

ただの同人サークルにACゲームはとても作れませんので、ぼくはスマホ音ゲーを作る事で音ゲーの面白さをより多くの人に伝えたり、アーティストへの創作機会を生んだりしてゆきたいと思っております。

長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。