こんにちは、ゆーたすです。
「Creator’s Talk」第3弾です。
この企画は主にゲーム系のクリエイターの方々に、クリエイティブに対して
どんな想いを持っているのか、どんなことをしたいのかなど
いろいろインタビューしてみたいと思います。
今回のゲストは、音の妖精のデザインをされている「PARO」さんです!

PAROさん

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「よるげしき」サイト
PAROさんは、フリーのデザイナーさん。
動物的なキャラクタ-の制作を得意とされていますが
クオリティの高い背景描写にも定評があります。
「ちくたくコンチェルト」の音の妖精デザインはもちろん
現在鋭意開発中の「シンフォニア」のデザインもお願いしております。

今回はskypeチャットでやりとりをしたものから抜粋して、会話形式でお送りいたします!

小さな頃好きだったもの

ゆーたす(以下U): ぱろさんが小さな頃好きだったものってなんですか?小さい頃好きだったものは、
大人になっても自分の活力になっていると思うので、そこが気になりました!

PARO(以下P): 絵を描くことは2歳くらいからずっと好きで描いていました。両親が絵をよく描いていたので、その影響だと思います。
他はゲームだと、ポケモンはずっと好きでいました。あと、意外な所で恐竜が好きでしたね。なんで好きだったのかは、忘れてしまいましたが(笑)

U: 恐竜といえば、ぼくは「エルマーの冒険」とか好きでした。あれはドラゴンですけどwwあれの影響で、人と動物の物語が好きになったのかもしれないです

P: 私も読んでいました!結構、巻数あったと思うんですが、1巻しか読んだことないですw

U: 話の内容はわすれてしまいましたね…>< ご両親も絵がお上手なんです?どんな活動をしていたりしました?

P: 父は趣味で、油絵を。私も中高と趣味で油絵をやったことがあります。
母は保育士で、私が今のデフォルメ絵を描くようになったのは母が原点なのかなと思っています。

U: なるほど、それはもうPAROさんはなるべくしてデザイナーになっている感じしますね!
正直親がやっていることと自分がやることが一致しているというのはうらやましいですね。

P: それが、そうでもないんですよ!昔は動物関連の仕事を目指していた時期もありました。
獣医の助手とかボランティア団体だとか、イルカの調教師とか。

U: まじすか。それでいうと進学当時は水産学部か獣医学部行きたいと思ってました。
幼稚園時代からゲームは大好きで、ゲームクリエイターになりたいと思って過ごしてきましたが
親にとっては芸人目指すって言ってるのと多分たいして変わらなくて。そんなの食っていけるかって感じで理解は得られませんでしたから・・・

P: そんな小さな頃からですか!その時代だと、私が将来はお花屋さんになる!って内容もわからずに言っている時代ですよw

U: それで、ちょっと一直線とはいかず、気持ちが折れてしまいましたね。

P: 私はイラストレーターになることは、何故か反対されませんでしたね。いろいろ将来の夢が変わることにも、特に何も言われずアドバイスはよく貰っていました。
反対されたのは、大学に行かないことと、人物イラストを描きたかった時代に「動物イラストでいけばいいのに」と予言を食らったことくらいでしょうかw

U: それはうらやましいです。まぁ結果としてゲームの仕事につけて、行きてられているので、結果はオーライです。
相変わらず「不安定な仕事」とは認識されてますけどね。それは仕方ないか・・・

P: まだまだ説得は難しい世の中ですね…。安定していない私がなんで、こう、放置されているのか謎が多いです(苦笑

デザイナーとして大変なこと

U: デザイナーとして仕事する上で、苦労は多いかと思いますが、特にどういう面で苦労されたとかございますか?

P: 一番苦労しているのは、仕事を取ってくること。ですか。当たり前な話ですが、これが一番、困っていることです。
次いで、好きな絵は描けないということですね。仕事なので、相手に合わせる以上、「描けません」は言えないので。
仕事を取ってくる所で苦労するのが「相手の求めるテイスト(絵柄)を描き上げられるか」ですね

U: クリエイターにとってクライアントないし、組織が自身に求めるものを決める以上、避けては通れないジレンマですね

P: 私の絵柄を見てから仕事をくれる人も多いですが、サンプルを見ないで注文してくるクライアントも過去に何件かありました。
相手側の求めるテイストに合わせて作らなければいけなかったので、勉強の毎日でした

U: サンプルみないで注文とは・・・本当に求めるものを作りたい気があるのかって、おもいますね><

P: とにかく描ける人を!の時代ですね。アプリと言うものが出てきた年代の話です

U: そうですね、アプリの影響でデザイナー自体の需要は確かに高騰したところはあります
一方で、デザイナーへの待遇が乱暴であるケースも少なくないのが現実ですね

P: 現実的な話をすれば、少ない予算でイラスト、デザインをかき集めるには…で生まれてしまった悪影響ですね

U: これは自分の裏目標のひとつではありますが
デザイナーに限らずクリエイターがより自己実現できて、かつそこそこの営みができるような世界を目指したくて。
自分も今いる組織と自分の自己実現はおそらくかみ合わなくて。
100%で目指すものを成し遂げるにはやはり自分の力で立たなくてはいけないけど。その土台って何もないです
こんなこと言って、具体的な策があるわけでもないですが、今後見つけていければなとおもっていたりします。

P: なかなか、現実はきついものですね。今後、その面で協力できるところがあれば、私も力になれればと思っています!微力ですが!

U: ありがとうございます><

ものづくりで大切にしていること!

P: 相手の求めている物、ファンの求めているものを作り出すこと!でも一番は、自分が愛せるキャラを、イラストを、デザインを作り出すことです。
今までは、求められたものを淡々と作ってきて、反応があれば満足でいたのですが、自分が自分の作ったキャラを好きで居続けることって少なかったんです。
飽き症の性格も合わさって、これは、やばいなと

U: アスアロくんは溺愛してますね!

P: そうなんです、何故か、今すごい溺愛しているので、びっくりです!自分の代理キャラといいますか、看板娘的な立ち位置の子は欲しいと思っていて、
何度か作ってはいたのですが、半年、一年で飽きてしまって…。好きではいるんですけどね

U: 自分もゲーム考えるとき、需要とか考えないで、まずは自分が何が欲しいか、を考えることから始めるようにしてます

P: やはり、好きではないと継続できないですよね

U: まず自分の理想!を思うままに形作り、そこからターゲット層のニーズに寄り添っていく形ですね

P: なるほど、これはデザイン面でも参考になりそうです!

U: 自己満足と受け入れられることは、どっかでトレードオフになるので、それぞれ絶妙なバランスに落ち着かせるのが難しいです
自己満足がそっくりそのまま受け入れられるのが一番ベストですが。モノって、自分の中だけで留めていたら、存在しないことと一緒だと思っているので
譲れる範囲まで寄り添って、世界に放つ。商売としてやるなら、先にニーズがあって、そこから自己実現を混ぜていく・・・のほうをやるべきではあるんでしょうけど
それだけではモチベでないので><

P: なかなか、難しい所ではありますね

U: 生きてく以上、どうしても商売はしないといけないので、お金持ちにならなくていいので、自分を満たせることを重視して
必要な分だけ稼げるくらいの人に刺さればいいなって思ってます

P: 自分も相手も満足できる、そんな素敵なものを作っていきたいですね

U: そこを追い求めたいです!

今後アーティストとしてやっていきたいこと

P: ゲームのキャラクターデザインがとても楽しかったので、キャラクターデザインの活動はどんどんやっていきたいです!
もちろん、ゲームに留まらず、色々なデザイン関係、イラストの仕事、趣味などなど、やっていきたいと思っています。
もちろん、ずっと愛してもらえるキャラを作ることは、大事にしていきます。

U: PAROさんからしかできない世界がみられるのがたのしみです!

P: いつか、私のキャラじゃないとやっていけない!とか言われてみたいですね(笑

U: そこまでなればもう怖いモノないですね。自分も、自分からしか生まれ得ないものづくりをめざします
本日はどうもありがとうございました!mm

P: こちらこそ、ありがとうございました!

まとめ

好きなことで生きて行くことは、やっぱり難しい。とはいえ、好きなことをやらないと、それはそれでしんどい。
モノづくりに関わらず、各々が自分の好きなこと、得意とすることをやって生活できる世界ができたらいいなとは思います。
クリエイターが自分の内に秘めたものを形にして公開された、色々なモノを見てみたいものです。